こんにちは、ただほんです。
今日は、知念実希人さんの「祈りのカルテ 再会のセラピー」の書評をさらっと書きますね!
はじめに
1冊目の「祈りのカルテ」の小説を読んだのは、ドラマの影響でした。
キスマイの玉森裕太さん主演のドラマを見て興味を持ち、小説を読み始めたのです。
なかなか面白い感動的な小説でした。
主人公の諏訪野良太(すわのりょうた)がいろいろな科で研修医として、成長していく物語でした。
人の表情や言動、雰囲気を見て、観察し、いろいろな謎を解き明かしていく医療系推理小説です。
「すべてはカルテが教えてくれました!」なんて
ドラマでは決めゼリフをバーンと言ってましたが…。
小説はしっかりした内容で、皆に読んでほしい小説でした。
「祈りのカルテ 再会のセラピー」も前作と同じく諏訪野良太の研修記です。
違うのは、間に、医学生時代の親友、小鳥遊優(たかなしゆう)と研修医の鴻ノ池舞(こうのいけまい)とのやり取りがあることです。
(小鳥遊優と鴻ノ池が働いている病院の上司に天久鷹央(あめくたかお)先生がいるって話をしています。「名探偵、医療系シャーロック・ホームズ」!
知念実希人さんの他の小説にある「天久鷹央」シリーズ。
興味がありますが、なかなか手が出ません!)
今は諏訪野良太は、循環器内科医として、成長しています。
そして、過去の研修医時代のことを思い返していく物語です。
ドラマはまだ、「再会のセラピー」のところは見ていませんが、楽しみです!
では、内容に入っていきますが、第一話「救急夜噺」、第二話「割れた鏡」、第三話「二十五年目の再会」とあるのですが、第三話に焦点を当てて見ていきます。
祈りのカルテ 再会のセラピー あらすじ
感涙必至の連作医療ミステリ!
研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ。待望の新刊!
Amazon商品紹介より
『二十五年目の再会』
登場人物としては、
- 諏訪野良太(すわのりょうた)…内科医。主人公。
- 広瀬秀太(ひろせしゅうた)…救急によく来る患者。末期癌。良太のことを「良太先生」と呼ぶ。良太の担当患者。二十五年前にある事件で懲役刑をくらう。
- 窪啓太郎(くぼけいたろう)…緩和ケア科、良太の指導医。
- 服部五郎(はっとりごろう)…広瀬が当時働いていた警備会社の先輩。事件に関係しているが、事故で死去。
- 桜井公康(さくらいきみやす)…警視庁刑事。当時の担当刑事。
あらすじ
諏訪野良太は研修最後に緩和(かんわ)ケア科に来る。
そこで癌(がん)末期の広瀬秀太を担当する。
広瀬とは、救急で何度も会っていて、「良太先生」と呼ばれている。
死が間近な広瀬に、良太は「会いたい家族や子どもは?」と聞く。
広瀬は「子どもに会いたいが…」
「俺は犯罪者だからな」
「ああ、二十五年前になるかな。俺は強盗の罪で逮捕されて、七年の懲役をくらってるんだよ。そのせいで、小さな子供を残して女房と別れることになったんだよ」
「冤罪なんだよ。俺は強盗なんてやってないのさ」
本文より
広瀬は二十五年前に強盗の罪で捕まり、七年の懲役をくらっていたが、実は冤罪(えんざい)だった。
諏訪野良太は、そこから、広瀬の無罪を信じて、事件を調べ始める。図書館で当時の新聞を調べたり、当時の刑事に会い話を聞いたり…。
その中で、広瀬には去年死んだ友人がいることが分かる。当時の同僚でそれも同じ病気で。
「警備員……、同僚……、古いビル……、そして……悪性中皮腫!」
本文より
事件の謎は解けた!
二十五年前の事件が動き、そして、諏訪野良太にとっても、最大の謎が解き明かされる!
ただほんの書評!
とにかく全体的に読みやすい!
短編って、一話目、二話目、三話目って段々と深くなっていく内容だなって思いました。
最後の「二十五年目の再会」は、祈りのカルテのすべてを表していると思います。
推理小説のように、探偵のように事件に近づき、謎を解明していく、ワクワクし、そして最後には感動しますよ。
ドラマも楽しみにしています!
ドラマでは、冴木先生と知り合いですし、どういう関係?って気になります。
「カルテがすべて教えてくれました!」
このセリフは気になりますが、感動的な仕上がりになっていることを期待しています!
広瀬役の原田泰造さんは、はまり役でした!(諏訪野良太役の玉森裕太さんも!)
ドラマを見た後、小説を読んでも感動すると思いますし、逆に、小説を読んだ後にドラマでも面白いと思います。
ぜひ、小説も読んでみてください!
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