こんにちは、ただほんです。
とうとう、天久鷹央シリーズに手を出しました!今日は一冊目「天久鷹央の推理カルテ」です!
はじめに
天久鷹央シリーズは十冊以上出版されている医療系ミステリの小説です。
まず、天久鷹央(あめくたかお)という名前が、男性なのか、女性なのか、分かりませんでした。
ただ、190万部以上売れていて、人気のシリーズだということは分かりました。
一番初めに知ったのは、知念実希人先生の小説「祈りのカルテ 再会のセラピー」の中での、幕間の話でした。
そこで諏訪野良太(すわのりょうた)と小鳥遊優(たかなしゆう)と鴻ノ池舞(こうのいけまい)の3人の会話で「天久鷹央」が出てきます。
絵を見ると、女の子だと思いましたが、話を聞くと男っぽい。
名前も鷹央(たかお)。
男かぁ、って思いながら「天久鷹央の推理カルテ」を読んでいきました。
頭脳明晰、博覧強記の天才女医·天久鷹央が解き明かす新感覚メディカル·ミステリー。
本書裏より
なんだ、女子じゃん!
でも、読んでいくと「なんかベテランの親父っぽい医者みたいだなぁ」って思いました。
とにかく、すぐ「おまえ」って言うし、患者でも患者の保護者でも。
まあ、シャーロックホームズもそんな感じか。
人には理解されない、頭の回転があって、事件を解決していく。
ときには、誤解され、訴えられたり…。
天才的な診断能力をもって病気を、事件を、解き明かしていきます。
お前の病気、私が診断してやろう。
統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた……?
本書裏より
天久鷹央の推理カルテ
本書は4つの短編で成り立っています。
4つの短編ですが、最後の話に繋がっていきます。
天久鷹央のピンチでしたが、最終的には痛快な終わり方をします。
登場人物
- 天久鷹央(あめくたかお)…天医会総合病院、統括診断部部長。主人公。姉の真鶴(まづる)に弱い。天才的診断能力あり。
- 小鳥遊優(たかなしゆう)…統括診断部で天久鷹央の部下。語り部的存在てあり、ワトソン的立ち位置。いつも鴻ノ池舞にいじられている。「ことりせんせい」
- 鴻ノ池舞(こうのいけまい)…明るく元気な研修医。天久鷹央を尊敬し、小鳥遊優をいじりたおす人。
第一話 泡
少年が池で夜中にかっぱを見た!と天久鷹央に相談に来ます。
その前に何人かの患者を小鳥遊優が診察をしていますが、天久鷹央がさらっと解決していきます。そして、それがこの話と最後の話に関わってきます。
河童は誰なのか?
なぜ、池にいたのか?(だいたい予想はつきました。)
謎が解き明かされます。
第二話 人魂の原料
若い看護師が夜勤中、人魂を見た!と言ってきます。
天久鷹央は人魂の謎を解き明かそうとします。
夜中に、ある部屋の前で、蒼白い炎が。
ちょっとしたトリックがありました。まあ、いたずらですね。
第三話 不可視の胎児
妊娠中絶をした女子高生が、「赤ちゃんが戻ってきてくれた!」と言ってきます。
どんなに調べても赤ちゃんはいない。
けれども、妊娠の兆候はある。
中絶後、女子高生は親によって家から一歩も出ていない。
見えない赤ちゃんはとこにいるのだろうか?
第四話 オーダーメイドの毒薬
天久鷹央が訴えられる!ところから話が始まります。
一話目で出てきた子どもの診察で、その診断によりもっと症状が悪化し、
親が悪い、との言われ方が相手を怒らし、訴えると言われる。
なぜ、子どもは体調を悪くしたのか?
何が原因なのか?
毒物は何なのか?
その謎を痛快に天久鷹央が解き明かしていきます!
ただほんの書評!
やはり、医療系ミステリで「祈りのカルテ」に書き方は似ていますね。
読みやすいし、病気のこととか、信憑性が高いですね。
なんせ、知念実希人先生は現役の医者ですから。
医者をやりながら、小説を書くって良くできますね。
すごいです!
本書はまさしく、医療系シャーロックホームズです。医療を通して事件を解決していくワクワクする内容になっています。
また、天久鷹央のキャラが良いです。(やはり、シャーロック・ホームズみたいな主人公は人の気持ちがわからなくて、それでいて個性的な性格の持ち主です。)
人の気持ちが分らなく、ついついはっきりと物を言ってしまう。自分の興味のあることには、すぐ行動してしまう。
ただ、小鳥遊優のことは大事に思っています。
最後の話では天久鷹央の気持ちがよく現れていました。
そして、診断能力はずば抜けています。
小鳥遊優や鴻ノ池舞などのキャラも良い役目を担っていますね。
鴻ノ池さんなんか、今のところ、タブロイド的な、噂広げるだけですね。
まだ、一冊目でこれからどんどん読んでいきたいと思っています。
やっぱり、小説は、ミステリは最高ですね!
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