こんにちは、ただほん です。今回はコナン・ドイル著のシャーロック・ホームズから厳選した小説を紹介していきます。
バスカヴィル家の犬
「シャーロック・ホームズ全集⑤バスカヴィル家の犬」は、コナン・ドイル作品の中で最も人気のある作品であり、これぞ推理小説であるというような作品であります。
読んでワクワクする作品になっています。個人的には、河出文庫の訳本がいちばん良いです。
シャーロック・ホームズ全集は9冊出ています。
さて、さっそく内容に入っていきます!
あらすじ
イギリス南西部の旧家バスカヴィル一族。
その当主チャールズ・バスカヴィルが遺体で発見される。
死因は心臓発作であるが、不思議なことにその遺体発見現場には、とてつもなく巨大な猟犬の足跡があった。
実は、呪われた魔犬伝説により一族は、これまで不可解な最後を迎えた者が多いのだった…。
呪われた一族の謎をめぐる、シリーズ史上最大の難事件にシャーロック・ホームズが挑む!本当に魔犬なのか、殺人なのか、そのトリックは?
謎が謎をよぶミステリー作品!
登場人物
・モーティマー医師… 依頼人
・ヘンリー・バスカヴィル…莫大な遺産を継いだ若者(次に狙われる)
・バリモア夫妻…バスカヴィル館の使用人
・ジャック・ステイプルトン…博物学者
・ベリル・ステイプルトン…ジャックの妹、美人
犯人はこの中にいますが、なぜ、どのような動機で、そしてそのトリックは?
少し整理すると、物語の舞台はロンドンから離れた田舎であり、あたり一面は広大な湿原が広がっていて、森に囲まれていて、近くには底なし沼がある、そういったシチェーションです。
おまけに、「魔犬」を見た人が複数人いて噂になっている。
ホームズは、現地にワトスンを残し、別行動を取り…。
登場人物、それぞれ怪しい動きをしますし、なかなか面白いです。
何よりも、一番怪しい動きをしているのは、シャーロック・ホームズですよ!その辺ぜひ読んで見てください。
ポイント①バリモア夫妻の隠していること
ポイント②ジャックとベリル兄妹のほんとうの関係
ポイント③「魔犬」はいるのか?
感想
イギリスって霧がかかっていて薄暗いイメージが有り、ミステリーに持ってこいのシチェーションだと思っています。
そして今作品は、読んでいけば行くほどに、「ミステリー熱」が熱くなっていきます!最後まで冷めることなく、「ミステリー熱」は最高でした!
河出文庫の訳のを読んでいると、ドラマの「SHERLOCK」の雰囲気と一緒だと思います。シャーロックはいい感じで変な人です。
ドラマ版では、たしか、冷蔵庫に生首が入っていたかな?研究のために。あきらかに、変人を通り越して、やばい人です。
でも、筋が通っていて、探偵としてはかっこいいです。小説版でも同じでところどころ変な人ですが、探偵としてはかっこいいですし、推理にはしびれます。
今度、日本版の「バスカヴィル家の犬 シャーロック 劇場版」がやりますね!
ディーン・フジオカ主演、楽しみです!そちらも面白いです!
ぜひ、映画を見る前に小説版「バスカヴィル家の犬」を読んでみてくだい\(^o^)/
緋色の習作
コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」記念すべき第一作です。他の作品とは、ちょっと違った作りをしていると思います。
あらすじ
医者ワトスンは、イギリス軍の軍医としてアフガニスタンにいましたが、負傷したためイギリスに帰ってきました。
そこで知人からシャーロック・ホームズを紹介され、ベーカー街221Bで共同生活を始めます。そんなホームズのもとにスコットランド・ヤードのグレグスン刑事から事件の手紙が届きます。
あるりっぱな中年男が殺され、現場には女性の結婚指輪が落ちており、壁には血で復讐を意味する「RACHE」と書かれていました。
なぜ、その男は殺されたのか?女性の結婚指輪にはどんな意味があるのか?
「RACHE」とはどんな意味があるのか?ホームズは、ワトスンとともに、事件の真相を解き明かすことができるのか!
ホームズとワトスンの初めてのバディー物です!
見どころ
1.ワトスンとの出会い…初めての出会いは、ホームズらしい推理ありです。
2.事件の推理と「緋色の習作」の意味。
「ちょっと芸術的言い方をして、緋色で描いた習作とでも呼ぼうか。
人生という無色の糸かせの中に、殺人という一本の緋色の糸が紛れ込んでいる。
僕たちの仕事はその緋色の糸をほぐして、分離して、そのすべてを、端から端まで取り出すことなのだ。」
第1部4章より
つまり、殺人は緋色の糸で、人生の中で紛れ込んでくる糸なのだということですね。それをほぐすのが、探偵の仕事であるということです。
3.第2部での過去の話…犯人がなぜ復讐しようと思ったのか、そのへんの話です。実際の歴史や宗教なども絡めて行く話になっています。キリスト教徒やモルモン教徒、一夫多妻制など、宗教的な背景がありました。
4.よくある捕まった犯人がいきさつを話し始める、ストーリー。
登場人物
1.シャーロック・ホームズ…名探偵。
2.ワトスン…医者、ホームズの本の著者。
3.レストレイド、グレグスン…スコットランドヤード刑事
4.ジェファーソン・ホープ…馬の御者、キリスト教徒。ルーシーの婚約者。
5.ジョン・フェリア…キリスト教徒、後に大富豪になる。
6.ルーシー…孤児でありジョンの養女になる。ホープと婚約する。
7.ドレッドとスタンガスン…モルモン教徒。モルモン教徒の指導者にルーシーと結婚するように指示される。
8.プリガム・ヤング…モルモン教の指導者
現代編と過去編があり、現代編では、ホームズが犯人を早々と捕まえてしまいます。
過去編は犯人がどうして殺人をしたのか、その補足的な内容になっています。
感想
記念すべきシャーロック・ホームズ第一作として最高の作品です。
ワトスンとの出会いもあり、事件解決に至っても、ホームズらしさがいっぱい出ていますので、なかなか満足な作品です。
個人的には、シャーロック・ホームズ作品の中では、「バスカヴィル家の犬」「四つのサイン」そしてこの「緋色の習作」が面白いと思っています。
推理もとてもわかり易く、犯人の動機もよくある内容ではありますが、わかり易い内容になっています。シャーロックの変人ぶりがここから始まっていくのです!
ちなみに、ドラマの「SHERLOCK」でもこの話は印象的で面白かったです。(後の話ですがドラマで、モリアーティと闘ってホームズがビルから落ちる話(原作では滝)は、「ウ~ン!」と首を傾げてしまいました(・ิω・ิ))
シャーロック・ホームズ第一作目の小説、あなたのミステリー熱を熱くするでしょう!
シャーロック・ホームズに登場する『モリアーティ』アンソニー・ホロヴィッツ著
アンソニー・ホロヴィッツはイギリス・ロンドン在住の作家さんです。「カササギ殺人事件」や「ヨルガオ殺人事件」などを書いているミステリー作家さんです。とても、奇をてらった物語を書く作家さんだなぁと思っています。
「モリアーティ」は、シャーロック・ホームズの宿敵のモリアーティ教授に焦点を当てた作品・小説であり、シャーロック・ホームズの『最後の事件』でシャーロック・ホームズと一緒にラインバッハの滝に落ちて死んだ?と思われている人物(モリアーティ)です。
シャーロック・ホームズで登場したモリアーティ教授は、『最後の事件』では一言も発せず、姿も見せず、退場しています。
それはなぜか、著者のコナン・ドイルがあまりに人気が出すぎていて、嫌になりやめようと思って書いたからだそうです。
ホームズに宿敵を登場させ、ホームズとモリアーティが一緒に滝に落ちて死ぬことによって、物語を終わらそうと思ったのです。
ですが、のちに復活しますが。その結果、いろいろな人が「モリアーティ」についてドラマや漫画や、この小説で書くことができる下地が出来上がりました。
なんせ、謎に包まれている人物ですし、いかようにも想像をふくらませることができるからです。「モリアーティ」を主人公にした作品がいろいろありますね。
小説『モリアーティ』について
「モリアーティ」アンソニー・ホロヴィッツ著は、コナン・ドイル財団が唯一公認している作品であり、「名探偵ポワロ」などの作品の脚本家でもあったアンソニー・ホロヴィッツによる小説です。
小説「モリアーティ」は、『最後の事件』のあと、いまは亡きモリアーティが指揮していた犯罪組織の残党を捕らえるために、探偵チェイスとジョーンズ警部のコンビが活躍する、というストーリーです。
ジョーンズ警部は『四つの署名』に登場したアセルニー・ジョーンズで、ワトスンの代わりのように登場したチェイス探偵と、シャーロック・ホームズの流儀にならって推理していきますが、シャーロック・ホームズのようになれるのか?
何よりも、モリアーティ教授は本当に死んだのか?
その謎を、アンソニー・ホロヴィッツが解き明かしていきます。
最後に…、話したくなりますが止めときます。読んで楽しんでください!
感想
とても良く練られた作品です。「あっ!」と驚くような結末があなたを待っています!
個人的には、最後はトラウマものでした。びっくりしました。この作家は、物語の解き明かしもしっかりされていますが、なにか奇をてらうところがあるようですね。
「絹の家」(もう一つのシャーロック・ホームズ作品です)より、こちらの作品のほうが面白かったと感じています。「シャーロック・ホームズ」もまだ全部読んでないので、「読もう!」と思いました\(^o^)/
アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」も面白いです!
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