" /> ホーソン&ホロヴィッツ第二弾「その裁きは死」犯人探しはなかなか難しい! | ただほんの本好きブログ

ホーソン&ホロヴィッツ第二弾「その裁きは死」犯人探しはなかなか難しい!

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こんにちは、ただほんです。

今日はアンソニー·ホロヴィッツの「その裁きは死」を読んだ書評を上げていきます!

 ホーソン&ホロヴィッツとは?

元刑事の探偵ホーソンと現実に小説家であるホロヴィッツが、ホームズ&ワトスンのように事件を解決していく推理小説です!

元刑事のホーソンは自分のことはほぼ喋らず、事件のことしか考えていません。

事情聴取の邪魔をすると、すぐ機嫌が悪くなりますし、ホロヴィッツには質問するな!と言っています。

事件の大切なところを決して話さず、その結果、ホロヴィッツは痛い目にあってしまうことも多々あります。

前回の小説「メインテーマは殺人」で、ホーソンからホロヴィッツに「俺の小説を書いてくれ」と依頼がありました。

あまり気乗りしないホロヴィッツのことを気にせず、どんどん話を勧めていくホーソン。

そして謎の事件。

読んでいて、どんどんこんがらがり、また、引き込まれていきました。

「メインテーマは殺人」では、俳優が殺害されましたが、今回「その裁きは死」では?

 あらすじ

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字”182″。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー·ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソンによって、奇妙な事件の捜査に引きずり込まれて―。絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。

本書裏表紙より

読者の私達も、ホロヴィッツと同じ位置で、ホーソンによって事件に引き込まれていきます!

 登場人物たち

  • ホーソン…元刑事の探偵。
  • ホロヴィッツ…小説家。ホーソンによって事件に巻き込まれていく。
  • リチャード·プライス…離婚弁護士。未開封のワインのボトルで殴られ、首を切られ殺害される。
  • スティーブン·スペンサー…リチャードのパートナー(同性愛)。
  • エイドリアン·ロックウッド…リチャード·プライスに離婚の弁護の依頼をし、妻と離婚する。
  • アキラ·アンノ…エイドリアン·ロックウッドの元妻。裁判で負け、リチャード·プライスをレストランで脅す。小説家。
  • ダヴィーナ·リチャードソン…インテリアデザイナーで夫とプライスが友人だった。息子の名付け親がプライスでプライスの死で十万ポンドを遺贈される。
  • チャールズ·リチャードソン…ダヴィーナの夫。プライスとグレゴリー·テイラーと三人で洞窟探検に行き、そこで事故に会い死ぬ。
  • コリン…ダヴィーナとチャールズの息子。
  • グレゴリー·テイラー…プライス、チャールズと親友。列車に轢かれ死ぬ。
  • ドーン·アダムス…アキラ·アンノの友人で、出版社を経営している黒人女性。アキラ·アンノがプライスにレストランでワインをかけた時にアンノと一緒にいた。
  • マーク·ベラドンナ…《破滅界》シリーズ著者。グレゴリー·テイラーが死んだ日に最後に買っていた本。正体は?

他にも多々登場人物がいるので、正直頭がこんがらがってしまいました。

紙に書き出して始めて整理出来ました。

ホーソンの周りにもいろいろ登場人物いますし、これから回を重ねるごとにホーソンの謎が明かされていくのでしょう。

楽しみです!

 ただほんの感想

ホロヴィッツって。

かわいそうですね。

ホーソンに振り回されるし、刑事には脅されるし、刺されるし。

ホーソンが無口で何も話さないから、ホロヴィッツは事件の中心に行ってしまいやすい。

その結果、刺される。

探偵は、やっぱりシャーロックしかり御手洗潔も、皆変ですね。

それが魅力的で面白いです。

この小説は、登場人物を紙に書いて、読者も推理していくことで、倍面白くなっていくことでしょう。

結局、ただほんは犯人当てられませんでした!

まさか、あの人物が!

なんて思うかどうかはあなた次第です!

著者のホロヴィッツが、シャーロック·ホームズのコナン・ドイルをリスペクトしているのがよく分かるミステリです。

これに合わせて、シャーロックの「緋色の研究」「四人の署名」「バスカヴィル家の犬」を読んでみたら面白いですよ。

新しい内容を古い形式に入れ込んだとき、よく「新しい酒を古い革袋に入れる」という表現を使う。そういう意味では、現代のテクノロジーを使ったり現代のドラマや出版の状況をふんだんに盛り込んだりしつつも、ホームズとワトスンはの形式に倣い、あくまで古典的犯人当てにこだわった本書は、まさに新しい酒が古い革袋に入っていると言えるかもしれない。

解説より

さすがイギリス?

聖書からの引用ですね。

とにかく新しくも古い、です!

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